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Posted by 京つう運営事務局  at 

2020年11月27日

豊国廟から清水が見えた! ~ ざんげの旅1 ~

こんにちは。らくたび出版スタッフの戸塚です。

先週の3連休はいかがお過ごしでしたか? もみじ散歩を楽しまれた方も多かったことでしょう。

さて、私はというと・・・・・・
京都の旅行ガイドブックを作る仕事をしておりまして、多いものでは1冊に700件ほどの社寺・グルメ・ショップを掲載します。「全部行ったの?」と、よく聞かれますが、全部は行けません。。。で、時間があるときに現地に行くことを、ざんげの旅と呼んでいます。

今日はそのひとつ、豊臣秀吉が眠る阿弥陀ヶ峰豊国廟を紹介します。

豊国廟は、秀吉を祀る豊国神社の飛び地境内です。
秀吉の死後、墓のある阿弥陀ヶ峰に創建されましたが、家康により力をそがれ、朽ちるにまかせ明治維新を迎えます。ところが、そこで秀吉の株が急上昇。「武士でありながら、関白(公家)として天皇に仕えたのは偉い!」と、1878年に明治政府の手で、神社が現在の地に復興されました。

堂々たる国宝の唐門の前には、陶器の秀吉像。阪神淡路大震災で破損したものが修理され、昨年の新天皇即位を機に、再び境内にお目見えしました。
豊国神社 秀吉像


神社を後にし、東山七条の交差点を東へ進み豊国廟参道へ。この道は、京都女子大の学生が行き来するので女坂とも呼ばれます。
豊国神社 女坂


途中には新日吉神宮。鳥居の左の小道を進みます。
新日吉神宮


京女の駐車場を通り抜けた先に、豊国廟の鳥居が見えましたICON35 神社からここまでは20分あまり。
豊国神社 鳥居


授与所で拝観料100円を払い、標高196mの阿弥陀ヶ峰山頂へ。
豊国神社 石段


石段には、秀吉の享年にちなみ、63段ごとに踊り場が設けられています。頂上までは489段、道のりは遠い・・・・・face07
豊国神社 石段踊り場


中門が見えたら、313段をクリア。全体の3分の2まで来たよicon10
豊国神社 中門


登り始めてから約20分で頂上に到着。秀吉のお墓です。
豊国神社 豊国廟


そして、授与所で宮司さんが教えてくださったイチオシの場所へ。お墓の左へ回り込むと、こんな風景に出会えます。今年、本堂の大屋根の修復が完了したばかりの清水寺です。こんなにハッキリ見えるとは感激face02
豊国神社から見える清水寺




  

Posted by らくたびスタッフ    at 00:41戸塚

2020年11月15日

初めての山城は小谷城~麒麟がくる4~

こんにちは。らくたび出版スタッフの戸塚です。

日曜日に麒麟を見た後、ブログの記事を考えるのがルーティーンになってきましたface01
今日の紀行は、浅井長政の小谷城でしたね。

10年ほど前、大河ドラマでをやっていたときに小谷城へ行ったことを思い出し、早速写真を探してみると。。。ショックです。頑張って登ったのに、撮った写真はこのブログの2枚だけ。


伏見の子であった私は、城といえば伏見桃山城。天守閣があるものだとばかり思っていました。

ボランティアガイドの方は、石垣の造りとか、この曲輪は××の跡だとか説明してくださってたのですが、当時の私には、ただの山道にしか見えませんでしたface07。恥ずかしながら、城というからには、この先に天守閣があるICON35と信じていたのです。

それでも、この写真ICON141を撮ったのは、胸にグッと来るものがあったからです。
はるか琵琶湖にぽっかりと浮かぶ竹生島、そして写真の左手にある山は虎御前山

この小谷山の目と鼻の先にある山に信長は陣を敷き、姉川の戦いから3年後、1573年に浅井家を滅亡に追い込んだのでした。
この臨場感に、初めて歴史が見えたと感じた一瞬でした。






  

Posted by らくたびスタッフ    at 23:15戸塚

2020年11月10日

日本のポンペイ・一乗谷 ~麒麟がくる3~

こんにちは。らくたび出版スタッフの戸塚です。

先日の麒麟のテーマは金ヶ崎の退き口
信長が浅井長政の裏切りに合い、命からがら京へ逃げ帰るという場面です。

このときに攻めようとしたのは朝倉家の本拠である一乗谷。廃墟であることから、火山灰に埋もれたイタリアのポンペイにたとえられることもあります。

けれど、京都でも金閣寺・銀閣寺・醍醐三宝院のたった3件しかない特別名勝・特別史跡のダブル指定を受けています。かんたんに言うと、見目麗しく、歴史的な価値も最上級ということです。


京都からサンダーバードで1時間半、福井駅で永平寺行きのバスに乗り換えて約20分で到着。山あいの谷の中央に川が流れ、当時はその両側に北陸の小京都と呼ばれる町が広がりました。


川の右岸には、朝倉義景の屋敷門が復元されています。


そして左岸には、家臣らの屋敷。


お茶碗を売っている店もありました。


この辺りで、お腹が減ってきたので、行ってみたかったお蕎麦屋さんへ。
この利休庵、実は、あのソフトバンクのお父さんの実家とされています!詳しくはこちら


いただいたのは、もちろんおろし蕎麦。だけど、甘くみていました。京都の辛さを1とすると、こちらは5くらい。ピリッとした風味が食欲をそそります。


昨年らくたびで編集したまっぷる明智光秀をお持ちの方は、P68に金ヶ崎、P85に一乗谷が掲載されてますので、ぜひ併せてご覧くださいICON96  

Posted by らくたびスタッフ    at 07:44戸塚

2020年11月06日

御所の何コレ? ~南北通り抜け 後半~



こんにちは。らくたび出版スタッフの戸塚です。
前回に続き、御所通り抜けさんぽの後半です。

さて、出水の小川を北へ進むと、たたずんでいるのは白雲神社。江戸時代、このあたりは公家の豪邸が並ぶ高級住宅街で、こちらのお宮も、かつては西園寺家の邸宅でした。また、明治時代に西園寺公望が立命館を開いたのも、まさにこの地です。


その家業は琵琶ICON64であったことから、音楽の神様として親しまれています。実は、私、かなり真剣に楽器をやっています。しかも、今、腱鞘炎で不調のまっただなかICON47。ここはケチってはいけません。はやく治りますようにと願いをしたためました。


その先に見えるのは蛤御門。幕末に激戦が繰り広げられた禁門の変の舞台です。


この辺りは地面に注目ICON98。御所の正門である建礼門に向かってくっきりと刻まれているカーブは、一体なんでしょうICON36


地元の人たちは、この20センチ幅の御所の細道を、自転車に乗ってすごいスピードで走り抜けていきます。逆にいうと、この轍(わだち)の上を歩くことは、車道を歩くようなものicon10。危険なので注意しましょう。


まだまだあります。ご当地マンホールは「宮」の文字が刻まれた特別仕様。


御所の入り口清所門には、手荷物検査を待つ人たちの行列ができていました。


ほっと一息つきたくなったら、中立売休憩所がおすすめです。おうどんや定食もあるし、注文しなくても手作りランチやコンビニ弁当を持ち込んで食べることもできますicon28。Go toにも対応してましたよ。


背の高いイチョウが見えたら、ボチボチ通り抜けさんぽも終わり。ことしの紅葉は、少し早そうですね。

  

Posted by らくたびスタッフ    at 22:28戸塚

2020年11月03日

御所で見つけた秋ざくら ~南北通り抜け 前半~



こんにちは。出版スタッフの戸塚です。

先日の日曜日は、暑くもなく寒くもなく、おさんぽ日和でしたね。という訳で、京都御所を南から北へ通り抜けてみました。

南の端では、小さな日本庭園が迎えてくれます。かつては、摂政や関白を務める九條家が屋敷を構えました。明治時代に、天皇に続き東京へと住まいを移しますが、庭とお茶室の拾翠亭だけがひっそりと残され、木~土曜日はお茶室が100円で公開されています。


その西には閑院宮邸跡。なんとこちらは無料です。

なんだか面白い取り合わせの看板たち。閑院宮邸は、御苑を管理する環境省の事務所にもなっています。もし、テニスが趣味!という方は、予約さえすれば、旅の思い出に御所でテニスICON54なんかもできちゃうんです(注:予約は窓口のみ)。内部は御苑の歴史や自然についての展示がされています。


また、お庭のさんぽも楽しめますよ。


先へ進むと宗像神社。こちらも元は花山院家の邸宅でした。一歩鳥居をくぐると、その左手には意外なものがface08


昭和44年に京都の観光業者が協力し、道案内の神である猿田彦をお祀りしたそうです。それにしても、このタイミングでこの京都観光神社にたどり着いたのは、運命かもしれません。こちらの神様も、らくたびも今が正念場face07。よ~く、お参りしておきました。


お宮を出ると、出水の小川。色づき始めた木々の下でピクニックを楽しむ親子、半そで姿で水遊びに興じる子供たち・・・・・・。


そして、その通りをはさんだところで出会えました。十月桜にICON144。まだ背の低い若い木なので、足を止めて愛でる人はほとんどありません。その姿がとっても健気で、応援したくなります。


春夏秋と3つの季節を同時に見たような気分になる一日でしたface02。御所通り抜けの後半も、近いうちに投稿します。  

Posted by らくたびスタッフ    at 00:06戸塚