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2020年04月20日

明智光秀ゆかりの地 その3

新型コロナウィスルの影響で「光秀ツアー」も
ひとやすみに入りました。ここからは再開まで
バーチャルになりますが、お楽しみください。

今回は人気エリアの東山で巡ります。
スタートは地下鉄東西線の東山駅から。
地上に上がると左手には白川が流れており、
橋の南東角には道しるべの石碑には、なんと!
延宝6(1678)年の銘が入っています。

白川沿いに歩いて2分ほどで、餅寅さんという
和菓子屋さんの手前の路地奥にあるのが
明智光秀の首塚。一説には小栗栖で落ち武者狩りに
よって命を落とした光秀の首を家来(溝尾庄兵衛)
が知恩院まで運ぶ際に、こちらで夜明けを迎えて
しまい、人に気づかれるのを恐れてこちらに埋めた
とも伝わります。
約300年前に創業した老舗の和菓子店餅寅さん
これまで管理してきたとか。NHK大河ドラマ前
からの定番である( ここ大事!)
名物 「 光秀饅頭 」 は、今年
飛ぶように売れていることでしょう笑

明智光秀ゆかりの地 その3

さらに白川沿いを歩くと行者橋があり、知恩院への
参道が見えてきます。この知恩院は長らく御影堂を
修理してきましたが、つい先日ようやく参拝可能と
なりました。光秀と知恩院との繋がりははっきりし
ませんが、光秀の主君である織田信長は、
足利義昭が二条城で信長に対して挙兵をした際に
知恩院に布陣し、勝利を得たことから、知恩院に
感謝して銀や米、土地を寄進しています。


明智光秀ゆかりの地 その3

知恩院を出ると、青蓮院の前を通り、旧東海道へ。
この道沿いに粟田神社があり、現在は
旅行守護のご利益でも知られています。
その参道沿いには粟田焼発祥の地の石碑も。
旧東海道はウエスティン都ホテルで突きあたり、
三条通に戻るとそこは蹴上という地名の残った
場所。琵琶湖疏水のインクラインが残っています。

インクラインの下の「ねじりまんぽ」と呼ばれる
トンネルを潜って進むと南禅寺の塔頭金地院
へ到着。こちらは小堀遠州作の鶴亀の庭が
特別名勝に指定されていますが、今回の
お目当てはその庭にいたる手前の「明智門」
簡素かつ優美な唐門で、もともとは光秀が
大徳寺に母の追善供養で寄進し、大徳寺で
建てられた門でしたが、金地院にあった伏見城
の唐門が豊国神社へ移されたため、明治初めに
金地院が大徳寺から購入したとされています。

明智光秀ゆかりの地 その3

かつてあった豊国神社の唐門は、もともと伏見城に
あっただけにスケールが大きく、今の明智門の方が
金地院の雰囲気にとてもマッチしているなと感じました。
コンパクトに回れるこのコース。
外出自粛が解除されたらぜひ巡ってみてください。

※京都三唐門のひとつである豊国神社の
唐門(国宝)はこんな感じです。豪華絢爛!!
明智光秀ゆかりの地 その3





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Posted by らくたびスタッフ    at 18:00 │山村