2007年02月19日
和菓子レポート ~第3回京都講座~

2/17(土)に開催したらくたびの第3回京都講座では、粟田神社~青蓮院~知恩院~八坂のエリアをご紹介したので、休憩時間にはこんな和菓子をいただきました。
ひとつは大原女家さんの「忘れ傘」。ユニークな番傘型、さっくりとして香り高い最中にこし餡がみちっっと挟んであります。この和菓子は、知恩院に伝わる「七不思議」のひとつで、御影堂( みえいどう )の軒裏に400年前から置かれたまま になっている小さな傘をあらわしたものなのだそうです。
(忘れ傘のお話は知恩院さんのHPへ)
そして、もうひとつが祇園鳴海屋さんの「祇園石段した」。八坂神社の神紋「三つ巴」が型押しされています。卵色のしっとりとソフトな生地、中は黄身餡の焼菓子は、どこか洋菓子を思わせます。と、思ったらそれもそのはず。バターと練乳が入っているのだそうです。
は~おいし。
京都といえば社寺めぐりもよいものですが、ひとつの意匠に込められた伝説や歴史、作り手の方の思いなどをあわせて味わえる「和菓子めぐり」もまた魅力的。次はどんな和菓子に出逢えるのかな、と楽しみです。