川越まつり

らくたびスタッフ  

2012年10月25日 22:06

10月21日(日)に埼玉県の川越まつりに行ってきました。川越(市)は埼玉県にあり蔵の街並みが残る「小江戸」と呼ばれるところです。「祇園祭りの山鉾に似た豪華な山車(だし)が出る」と聞き、家族で見に行ってきました。(妻には当日の朝言いました)
私が感じた「祇園祭と違うビックリポイント」を中心にレポートします。

ビックリポイント①「山車が可動式になっている」・・・山車の最上段にある人形とその台座は、移動途中でも下に引っ込めて格納する事ができます。電線をくぐる時に実行されます。





ビックリポイント②「巡航は一方通行ではない。」・・・山車はそれぞれのルートを巡航するため、町の至る所で交差します。
ビックリポイント③「山車の上半身が90度左右に動く」・・・2台の山車がすれ違う時、お互いが一度止まり、「お互いのお囃子・獅子舞などの演武」を交流させます(曳っかわせと言います)。お囃子もテンポアップしその場に居る聴衆達のボルテージも最高潮に達します。なんとその時、山車の上半身が90度近くまで左右に動いて、お互いの山車を正面に向かわせているのです!



お互いを小突きあったりせず、自己の演武演奏で自己主張し合う・・それは挨拶・敬意であり、バトルでもあると思いました。

「曳っかわせ」が終わると、何もなかったかの様にお互いの進行方向へ動きはじめるところが「冷→熱→冷」を感じさせ、クールでした。





山車は29あり、釘を使わず組み上げられています。彫刻はとても芸術性が高く、四方幕の装飾は1面1千万円する物もあるそうです。人形は素戔嗚尊・弁慶・徳川家康と多種多彩です。


資料によると、川越まつりは、新河岸川で江戸と物流があった川越の祭りが、江戸の天下祭り(山車が出る祭り)の影響を受けて発展した事によります。江戸の山車が京都の山鉾とよく似ているのは、東西文化交流が発展した江戸時代には想像できますね。
明治以降、江戸では祭りは神輿主体になりましたが「川越では山車による祭りの文化が残り、独自の発展を遂げた」との事でした。「山車の彫刻や装飾の豪華さは江戸時代に地元豪商が競い合ったから」というのは、京都の山鉾の発展と共通するものがありますね。

京都から遥か離れた場所で「祇園祭りと同じDNAを持つ祭り」を満喫した一日でした。

らくたびレポーター松山

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