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2010年02月27日

長谷川等伯 特別展へ行きましょう! ②

桃山絵画の巨匠・長谷川等伯の没後400年にあたるこの春、
京都国立博物館で至上最大規模の特別展が開催されます。
 (東京展はただいま好評開催中icon12
長谷川等伯 特別展へ行きましょう! ②


そんな特別展にむけてお届けしている好評シリーズ(?!)
  「長谷川等伯 特別展へ行きましょう!」
第2弾は・・・ ライバル対決編 です。

2010年2月26日、バンクーバーオリンピックを舞台に銀盤の女王決定戦、
浅田真央vsキム・ヨナが行われました。2人は“宿命のライバル”と呼ばれ
これまで何度も対戦を重ねてきました。

今から約450年前、ここ京都でもそんな熱い熱い戦いが繰り広げられて
いたのです。それは・・・
          狩野永徳vs長谷川等伯
狩野永徳は室町時代より続く幕府お抱えの絵師(御用絵師)の家系に生まれ、
狩野派と呼ばれる一派のリーダーとして桃山画壇に君臨していました。
そこへ登場したのが長谷川等伯。絵師としての熱き志をもって能登国七尾から
上洛し、帝王・狩野永徳に立ち向かっていったのです。

しかし・・・そう簡単にはいきません。
「御所の障壁画を描く」という絶好のチャンスを手にしたものの、帝王・狩野永徳に
阻止されあえなく立ち消えに。
       「いつか永徳を越えてみせる」
等伯の胸にはそんな思いが湧き上がったに違いありません。
野心を心に秘め、果敢に挑戦を続け、そして「永徳の急死」という狩野派最大の
ピンチの隙をついて天下人・秀吉から仕事を受注することに成功したのです。

4月からの特別展では、そんな長谷川等伯が絵筆に命をかけて描き上げた作品
約80件が展示されるそうです。

キム・ヨナ選手も「浅田真央選手がいなければここまで強くはなれなかった」と
インタビューで語っていました。いつの時代もライバルを超えたいという気持ちが
人を大きく成長させるのでしょう・・・ 
そんな視点でこの展覧会を見てみるものおもしろいかと思います。

長谷川等伯 特別展(京都)の詳細は → こちら
長谷川等伯 特別展(東京)の詳細は → こちら

“長谷川等伯についてもっと詳しく勉強してから特別展に行きたいな”という方は
らくたび若村先生による特別講座≪ 稀代の芸術家・長谷川等伯 ≫をおススメします。
詳しくは → こちら までどうぞface02

                                    らくたびレポーター 森


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Posted by らくたびスタッフ    at 23:00 │

この記事へのコメント
 森さん、こんばんは!

 2007年に京都国立博物館で開かれた狩野永徳の特別展覧会の図録が書棚にありました。重量約1.5kg、厚さ約2.5cm。
 逸品揃いで、眺めているだけでも溜息が出てしまいます。
 絵師・長谷川等伯になる迄、彼を突き動かした原動力は、VS永徳!だったのですね!
Posted by 花筏 at 2010年02月28日 23:39
花筏さんへ

こんにちは!
永徳展にも行かれていたのですね!
永徳と等伯、2人セットでご覧になるときっとおもしろさが
倍増になると思いますよ。

そうなんです、その図録の重量と厚みのように、当時の狩野派は
最強の絵師軍団でその名をとどろかせていました。

等伯も初めはそんな狩野派の門を叩いたようですが、
すぐに辞めたそうです。しかし、後に等伯が活躍しだすと
その“ライバル狩野派”の画風も大いに取り入れているのです。

このあたりのことは…次回の “職業:御用絵師編”で
ご紹介しましょう!

ありがとうございました。
Posted by らくたびレポーター 森 at 2010年03月01日 12:43
森さん、こんばんは。

私も2007年の狩野永徳展に行き、そのときに初めて永徳のライバルとして
長谷川等伯のことを知りました。

その後、お茶の講演会を聴きに行った時に、パンフレットの表紙になっていた
松林図屏風を見て「これが等伯か・・・!」と感動したのを覚えています。

今回、ペアーチケットの情報もありがとうございました、28日ギリギリに
JRのみどりの窓口に買いに行ってきました、ありがとうございました。
Posted by ギンガムチェック at 2010年03月03日 19:31
ギンガムチェックさんへ

こんばんは!

お茶の講演会のパンフレットにも登場していたのですか!!
では念願の実物に出会えるわけですね。
私も松林図屏風は見たことがないので、とても楽しみです。

チケット情報もお役にたててよかったです(^-^)

ありがとうございました。
Posted by らくたびレポーター 森 at 2010年03月03日 21:04