2008年10月11日
京と江戸 ~名所遊楽の世界~
細見美術館で開催されている 「京と江戸 ~名所遊楽の世界~」 へ
行って来ました。
王朝以来の都「京」と近世の新興都市「江戸」を屏風図などで紹介するこの展示、
眺めていると時間がたつのを忘れてしましました・・・
都市の景観は時代の流れとともに常に変化をしていくものです。
今はその姿を見ることができない方広寺や「蝶々踊り(豊作を祈願する仮装踊りで
江戸時代大流行したらしい)」、四条河原に立ち並ぶ歌舞伎小屋や珍獣
(トラ・アシカ・熊・ワシなど)ショーなどの様子を見ていると江戸時代にタイム
スリップした気分。
一方、江戸の屏風図には、浅草や増上寺とともに、「東本願寺」や「三十三間堂」と
いった聞きなれた名前が!
「えっ、江戸にも三十三間堂があったんか??」 (←江戸に詳しい方教えてください)
また華やかな絵図が好まれる京とは異なり、武士の都らしく武家好みの勇壮な催事を
描く屏風が好まれたといった東西の違いも楽しい発見。
屏風に描かれた人々は、一人ひとりは小さいけれどパワーがあって、活気に満ちて、
いつの時代も都市の原動力となるのは人間なんだということを感じました。
開催は11月3日まで。詳しくは細見美術館のホームページをご覧下さい。
らくたびレポーター 森
Posted by らくたびスタッフ
at 18:05
江戸三十三間堂ですが、寛永19年(1642)に浅草に建立されたそうです。
京都の三十三間堂に人気にあやかったものだそうです。
1698年に焼失後、元禄14年(1701)深川に再建され、安政の大火まで
あったとのこと。明治5年に廃寺。
本尊は千手観音だったそうですが、多くの仏像はなかったらしいです。
それ以上の詳しいことは知りません。
三十三間堂について詳しく教えて頂きありがとうございましたm_ _m
京都の人気にあやかって造ったっていうのが、おもしろいですね。
屏風に描かれていた建物が長細くなかったのは、たくさん仏像が
あった訳ではなかったからなのですね。
ギモンが解決しました。 ありがとうございます。
松山さんへ
そうですね、京都だけを見るのはもちろん楽しいけれど、
比較してみることは違った楽しさがありますよね。
ずっと京都にいると「当たり前」になってしまっているので、
そういう意味では、コラムをご覧になっている他府県の皆様
から、「京都のここはちょっと変わっている」と教えて頂けたら
有難いですよね。
皆さ~ん、よ・ろ・し・く!!(^O^)/