2008年06月30日
会期延長!!
京都御所の北、歴史が感じられる同志社大学のレンガ造りの校舎の間を抜けたところに足利義満が建てた臨済宗大本山「相国寺」があります。
このお寺の承天閣美術館では四月から山口伊太郎遺作展の「源氏物語錦絵巻」が開催されていますが、なかなかの人気で七月二十一日(日)まで会期が延長されています。
昨年105歳で亡くなられた山口伊太郎さんが70歳の時から37年間かけて制作された、現在の西陣織の最高技術で織られた作品「源氏物語錦絵巻」1巻~4巻までの作品が展示されています。
登場人物の髪の毛、表情はもちろん、その着ている装束の透け感、御簾越しに見える人物まで、これは織物ではなく絵と違うの?と思うほどです。
おまけに絵巻の文章や料紙までが西陣織です。
京都の誇る伝統工芸西陣織の先年の歴史の重みを感じるだけでなく、人として、死ぬまで新しいことに挑戦し続けた山口伊太郎さんの心意気に感動、感動!!
聞くところによると、この絵巻はそれぞれ2巻ずつ織られ、2セットあるそうですが、1セットはフランス国立ギメ東洋美術館に収蔵されるということです。
又今回の展示は昨年の若冲展の時と違い履物を脱いでの見学ですので何かゆったりと見ることが出来ます。
又、金閣寺大書院の若冲の襖絵にも会えますし、金森宋和好みの茶室夕佳亭のレプリカもしつらえてあり、こちらも嬉しかったです。
らくたびレポーター 安達
Posted by らくたびスタッフ
at 18:29
延長になったのは知りませんでした。
実は気になりながら、行けてなかったので
再チャレンジしてみます!
ありがとうございました。
安達さん、「源氏物語千年紀」大いに楽しまれて
いますね。
こんにちは。
本日、「源氏物語錦絵巻展」へ行って参りました。
安達さんのオススメの通り、見事の一言でした。
絵の持つぼかし加減や、かな文字の流れなんかは
ホント織物には見えない細やかさでしたね。
逆に装束の方は、さすがに西陣織!!
十二単などは一枚一枚の衣に合わせて、織り方を
変えることにより、実際に身に着けているような
立体感が出しているそうで、、、素晴らしかったです。
山口伊太郎さんの西陣織に対する熱いと、西陣織を大きく
発展させてくれたフランスのジャガードに対する感謝の心、
この2つがあったからこそ、あんな偉業を成し遂げられたんですよね。
皆さん、開催は7月21日まで。
まだ間に合いますよ!!
安達さん、ご紹介ありがとうございました。(感謝感謝)
モリモリ
私のお勧めが気に入ってもらえてよかったです!!
はんなりエッセイでは触れませんでしたが、あの絵巻を伊太郎さんの指示のもとじっさいに織られた田村邦夫さんとおっしゃる織手さんは、西陣に生れ21歳で伊太郎さんの元へ入り、31歳から30年間まさにこの絵巻に織手人生をかけてこられたそうで、伊太郎さんの偉業は云うまでもありませんが、田村さんのような織手さんの存在にも感動感動です!!
安達