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2010年05月23日

東本願寺周辺の「詰所(つめしょ)」

東本願寺の周辺を歩いていると「※※詰所(つめしょ)」という看板を
見かけます。
東本願寺周辺の「詰所(つめしょ)」
東本願寺周辺の「詰所(つめしょ)」

見かけは「旅館」や「民宿」なのですが、看板は「詰所」。
“何かを詰めた場所なんだろう・・・”と思っていたのですが、たまたま読んだ本に
その答えが載っていました。

本によると・・・
「詰所」の歴史は江戸時代末期、禁門の変(1864年)によって、東本願寺が焼けて
しまったことに始まります。
明治時代になって焼けた東本願寺を再建することになった時、全国から大勢の
門徒さんが集まり、お堂の再建を手伝われました。
修復指導をされる専門の大工さんもいらっしゃったようですが、仕事の多くは
門徒さんの手によって行われたそうです。

しかし・・・何しろ大きなお堂ですから人出が必要です。
長期間滞在するための安い宿も必要です。
そこで、東本願寺の門前に土地を借りて宿を建て、そこにお米を持ち込んで、
自炊しながら再建工事をされた・・・それが、詰所の始まりだそうです。

日本各地からやって来られた門徒さんは、「出身地の詰所」に寝泊まりし、作業を
手伝われました。だから詰所には「富山県詰所」「となみ(富山県砺波市)詰所」
のように地方の名前が付いているのです。

東本願寺のお堂が完成した後は、詰所の必要は無くなりましたが、安い宿賃で
泊まれることもあって、地方からの門徒さんがお参りに来られる時に使われて
きました。

現在ではどなたでも宿泊できる旅館として営業されている詰所もあり、「日本家屋に
泊まりたい」という海外からの旅行者も宿泊されるそうです。

何気なく見ていた「詰所」は、多くの人の思いが詰まった所だと知ることができました。

                                     らくたびレポーター 森


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