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2009年12月03日

鳳凰堂は飛行機!?

鳳凰堂は飛行機!?

先日、とある機会で宇治の平等院鳳凰堂の夜間ライトアップを拝観する事が出来ました。
昼間の鳳凰堂は勿論ですが、下方からの明かりに照らされされて夜の闇に浮かぶ姿は、鳳凰が大きな羽をいっぱいに広げ、今まさに飛び立とうとしているかのように見えました。
お堂の前の阿字池に映り込んだ様子を見ていると、その中にもう一つ別の世界があるような錯覚にとらわれます。
まさに、これがこの世に現われた西方浄土かのように!!

鳳凰堂は飛行機!?

この鳳凰堂は元々は、定朝作の阿弥陀如来座像をお祀りする阿弥陀堂として建立されましたが、その姿が鳥に似ているのと屋根に一対の鳳凰が置かれている為、江戸時代の初め頃から鳳凰堂と呼ばれるようになったのは、あまりにも有名な話ですし、私も鳳凰堂を見る度「鳥の姿」と思い込んでいました。
ところが、ある本の中で画家の千住博さんが、そのエッセイで「ではなく、その昔ライト兄弟が作った飛行機を連想した」と書かれていました。
「大変長らくお待たせしました」とは言わないまでも「とう機は、皆様を乗せて一路何万光年も離れた西の世界へと向かい飛行を開始します!」と、アナウンスが聞こえてくるようだし、鳳凰堂の正面の窓から見える阿弥陀様のどっしりと落ち着いた貫禄のある風貌の何と頼もしいことか!!

これを読んで、芸術家の感性の豊かさに驚かされると共に、「な~るほど!何と楽しい発想か!」
そういえば、飛行機に見えるし、私も乗ってみたくなりました。
(何だか今まで以上に身近に感じてしまう鳳凰堂ですicon06

それから、皆さんは十円硬貨に描かれている鳳凰堂をじっくり見られたことがありますか?
あの鳳凰堂は残念ながら正面の扉が閉じられているので、阿弥陀様を見ることは出来ません。
(虫眼鏡でどうぞ・・・・・・!?)

らくたびレポーター  安達





Posted by らくたびスタッフ    at 00:09

この記事へのコメント
お久しぶりです

よ~く見れば、あじ池に鳳凰堂
うつってますよねー?

阿弥陀様もくっきりと


「鳥ではなく、その昔ライト兄弟が作った飛行機を連想した」
ちょうだいします。
Posted by 木下 at 2009年12月08日 19:57
木下様

もう少し綺麗な写真が撮れればよかったのですが。
昔の人と現代の人の感性の違いが出て面白いです!
未来の人は何を連想するのでしょうか?

面白いお話はらくたび仲間で共有しましょう!
Posted by 安達千鶴子 at 2009年12月08日 21:05