2016年11月13日
秋ならではのお菓子をいただきました
色とりどりの紅葉もいいけれど、秋ならではの味覚も魅力的。
京都駅構内の「 ギャラリーカフェ 京都茶寮 」にて、おいしいお抹茶と
季節のお菓子をいただきました。
お菓子は千本玉壽軒さんの「唐錦(からにしき)」。
緑葉が黄色から朱色、そして深紅へと変えてゆく様子を
一枚の葉の中に表現したもの。
中には秋の味覚・栗あんが入っていて、目にも味わいにも
錦秋の喜びを感じることができる逸品です。
ギャラリーカフェ 京都茶寮
https://www.kyoto-saryo.jp/
らくたび 森
京都駅構内の「 ギャラリーカフェ 京都茶寮 」にて、おいしいお抹茶と
季節のお菓子をいただきました。
お菓子は千本玉壽軒さんの「唐錦(からにしき)」。
緑葉が黄色から朱色、そして深紅へと変えてゆく様子を
一枚の葉の中に表現したもの。
中には秋の味覚・栗あんが入っていて、目にも味わいにも
錦秋の喜びを感じることができる逸品です。
ギャラリーカフェ 京都茶寮
https://www.kyoto-saryo.jp/
らくたび 森
2016年11月12日
11月19日 京阪ウォークのお知らせ
11月19日(土)
◎ 京阪ウォーク ◎
狩野派が描く障壁画の世界を堪能
宮廷文化の雅「聖護院」特別公開
集合場所 : 13時 京阪・神宮丸太町駅 改札前
ご案内 : 講師・安達 千鶴子
くわしくは こちら へ
◎ 京阪ウォーク ◎
狩野派が描く障壁画の世界を堪能
宮廷文化の雅「聖護院」特別公開
集合場所 : 13時 京阪・神宮丸太町駅 改札前
ご案内 : 講師・安達 千鶴子
くわしくは こちら へ
2016年11月11日
聖護院 秋の特別公開中です
ただいま、聖護院では秋の特別公開が実施されています。
狩野派の絵師が描いた見事な障壁画の数々は必見です。
「らくたび」の現地散策講座「京都さんぽ」でも訪問します。
2016年11月19日(土)
狩野派が描く障壁画の世界を堪能
宮廷文化の雅「聖護院」特別公開へ
詳しくは…
http://www.rakutabi.com/sanpo_sp1.html#s20161119
皆さまのご参加お待ちしています。
らくたび 森
狩野派の絵師が描いた見事な障壁画の数々は必見です。
「らくたび」の現地散策講座「京都さんぽ」でも訪問します。
2016年11月19日(土)
狩野派が描く障壁画の世界を堪能
宮廷文化の雅「聖護院」特別公開へ
詳しくは…
http://www.rakutabi.com/sanpo_sp1.html#s20161119
皆さまのご参加お待ちしています。
らくたび 森
2016年11月10日
11月6日開催 らくたび京町家フェスタ レポート
11月6日に開催しましたらくたび京町家フェスタは無事に終了いたしました。第一回目ということで、どれくらいのお客様が来場されるかとても心配でしたが、らくたび会員様はじめ一般のお客様約200名のお客様に来ていただきました。ありがとうございました。
今回は、一般公開という形をとった企画で代表の若村、山村はじめらくたびのスタッフが持ち前の特技を披露して皆さまに楽しんでいただこうという京町家イベントでした。代表と、ゲストをお迎えしてのトークショー、らくたびのスタッフによるワークショップ、そして手作り市の三部構成で開催しました。
代表の若村と山村は、大学時代の話かららくたび11年目を迎えた話をスライドを使って面白おかしく、漫才の掛け合いようにトークショーを行いました。らくたび文庫にサインをするなど普段にない和気あいあいとしたトークショーでした。
もう一つのトークショーはらくたび出版部より珈琲ライター&編集の田中慶一さんと珈琲トップバリスタの岡田章宏さんをお迎えして開催されました。田中さんは関西で800店の珈琲店を訪ねられたとか。今は目標1,000点を目指して記録進行中だそうです。バリスタの岡田さんは京都の小川珈琲で修行され独立して珈琲店を開店されるそうです。トークショー終盤では珈琲を淹れるデモンストレーションを行い、お客様は総立ちで香ばしく香る珈琲の抽出に見入ってました。トークショー終了後は、編集したことりっぷマガジンの特別編集「甘いしあわせ京都案内」の販売も行われました。
ワークショップでは、手すき和紙作家であるスタッフの河村さん指導のもと、手すき和紙を様々な色で染めてブックカバーを作っていただきました。らくたび京町家二階の洋間・書斎で設けられた教室はまるでアトリエのようで、アート感満載の空間。お客様は自由に絵や模様を描いておられました。皆さん歓談されながら、ときおり真剣なまなざしになっておられるのが印象的でした。
もう一つのワークショップではアロマテラピストの資格を持っている奥村さんがアロマの講義とアロマのバスソルトを作る教室が開かれました。奥村さんは着物のコレクターでもあり、当日は着物姿でワークショップに臨んでくれました。講義中はアロマの精油の香りをかぐ時間もあって教室になった二階の大広間はいつものお香でなく西洋の香りのアロマが漂っていました。お客様からたまには洋の香りもいいなという声も出て和気あいあいで講義が進んでいました。
手作り市では10のお店が出店。手作り市運営の経験を持つスタッフの鈴木さんが出店者手配から出店者との取次ぎを最終日まで行い、手作り市を成功へと導いてくれました。京町家らしい座卓での出店は、店主とお客様が腰をすえて話をするので、会話がなぜか和んでいたように見えました。お店の作品はどれも手作りで一つ一つ物語があります。物語を聞き入るお客様もあってなぜかそんな光景にほっとしました。
手探りでらくたび京町家フェスタの企画を行いましたが、トークショーもワークショップも手作り市もどれもらくたびに相応しい内容であったと確信しました。次回もこの形で続けていきたいと思います。あたたく見守っていただき、次回も皆さまのご支援を賜りたいと思います。どうぞ次回開催の際もよろしくお願い申します。今回ご来場いただきました皆さまありがとうございました。心から御礼申し上げます。
らくたび 谷口
今回は、一般公開という形をとった企画で代表の若村、山村はじめらくたびのスタッフが持ち前の特技を披露して皆さまに楽しんでいただこうという京町家イベントでした。代表と、ゲストをお迎えしてのトークショー、らくたびのスタッフによるワークショップ、そして手作り市の三部構成で開催しました。
代表の若村と山村は、大学時代の話かららくたび11年目を迎えた話をスライドを使って面白おかしく、漫才の掛け合いようにトークショーを行いました。らくたび文庫にサインをするなど普段にない和気あいあいとしたトークショーでした。
らくたび代表の若村&山村トークショー
満席のトークショー
らくたび文庫サイン会
もう一つのトークショーはらくたび出版部より珈琲ライター&編集の田中慶一さんと珈琲トップバリスタの岡田章宏さんをお迎えして開催されました。田中さんは関西で800店の珈琲店を訪ねられたとか。今は目標1,000点を目指して記録進行中だそうです。バリスタの岡田さんは京都の小川珈琲で修行され独立して珈琲店を開店されるそうです。トークショー終盤では珈琲を淹れるデモンストレーションを行い、お客様は総立ちで香ばしく香る珈琲の抽出に見入ってました。トークショー終了後は、編集したことりっぷマガジンの特別編集「甘いしあわせ京都案内」の販売も行われました。
珈琲トークショー
珈琲を淹れるデモンストレーション
ことりっぷ特別編集「甘いしあわせ京都案内」ご紹介
ワークショップでは、手すき和紙作家であるスタッフの河村さん指導のもと、手すき和紙を様々な色で染めてブックカバーを作っていただきました。らくたび京町家二階の洋間・書斎で設けられた教室はまるでアトリエのようで、アート感満載の空間。お客様は自由に絵や模様を描いておられました。皆さん歓談されながら、ときおり真剣なまなざしになっておられるのが印象的でした。
わきあいあいと手すき和紙に色をつける
手すき和紙について語る河村さん
町家ならではの風景1
町家ならではの風景2
もう一つのワークショップではアロマテラピストの資格を持っている奥村さんがアロマの講義とアロマのバスソルトを作る教室が開かれました。奥村さんは着物のコレクターでもあり、当日は着物姿でワークショップに臨んでくれました。講義中はアロマの精油の香りをかぐ時間もあって教室になった二階の大広間はいつものお香でなく西洋の香りのアロマが漂っていました。お客様からたまには洋の香りもいいなという声も出て和気あいあいで講義が進んでいました。
二階大広間にアロマの香りが漂う
アロマの特徴を説明する奥村さん
手作り市では10のお店が出店。手作り市運営の経験を持つスタッフの鈴木さんが出店者手配から出店者との取次ぎを最終日まで行い、手作り市を成功へと導いてくれました。京町家らしい座卓での出店は、店主とお客様が腰をすえて話をするので、会話がなぜか和んでいたように見えました。お店の作品はどれも手作りで一つ一つ物語があります。物語を聞き入るお客様もあってなぜかそんな光景にほっとしました。
手作り市
個性あふれる作家さんの作品が並ぶ
腰をすえて品定め
作品についてお客様と語る
手探りでらくたび京町家フェスタの企画を行いましたが、トークショーもワークショップも手作り市もどれもらくたびに相応しい内容であったと確信しました。次回もこの形で続けていきたいと思います。あたたく見守っていただき、次回も皆さまのご支援を賜りたいと思います。どうぞ次回開催の際もよろしくお願い申します。今回ご来場いただきました皆さまありがとうございました。心から御礼申し上げます。
らくたび 谷口
2016年11月09日
紅葉だより (圓光寺)
≪ らくたび 紅葉だより ≫
京都が美しく輝く季節「11月」、紅葉シーズンの到来です。
今日は気温も下がり冷え込みました。紅葉の色づきが進みそうですね。
写真は本日のツアーでご案内した「圓光寺」の様子です。
場所・圓光寺 (左京区一乗寺)
日時・11月9日 15時頃
撮影・らくたび 森
「 圓光寺 」さんには11月22日の京都さんぽでも訪問しますよ。
詳しくは…
http://www.rakutabi.com/sanpo_sp1.html#s20161122
らくたび 森
京都が美しく輝く季節「11月」、紅葉シーズンの到来です。
今日は気温も下がり冷え込みました。紅葉の色づきが進みそうですね。
写真は本日のツアーでご案内した「圓光寺」の様子です。
場所・圓光寺 (左京区一乗寺)
日時・11月9日 15時頃
撮影・らくたび 森
「 圓光寺 」さんには11月22日の京都さんぽでも訪問しますよ。
詳しくは…
http://www.rakutabi.com/sanpo_sp1.html#s20161122
らくたび 森
2016年11月09日
10月29日 四季ゆるり茶会 『名残のゆるり茶会』
- 京町家で催す四季ゆるり茶会 ≪ 神無月 ≫ -
≪ 名残のゆるり茶会 ≫ - 季節の名残を惜しんで一服 -
金木犀が香る10月は、半年間ともに過ごしてきた「風炉(ふろ)」最後の月。
また残り少なくなった前年の古茶を惜しむ時期でもあることから、
お茶の世界では「 名残の月」と称されています。
10月のゆるり茶会では「 秋の実り 」をたっぷりと盛り込んだ、
料亭「吉兆」のお弁当を味わいました。
お茶菓子は、「 織部饅頭 」。
11月の「 炉開き 」を控え、季節の移ろいと名残のお茶を
じっくり味わいました。
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。
11月は・・・
- 京町家で催す四季ゆるり茶会 ≪ 霜月 ≫ -
≪ 紅葉ゆるり茶会 ≫ - 鮮やかな紅葉が舞う季節に一服 -
くわしくは・・・http://www.rakutabi.com/yururi_chakai.html#s20161126
≪ 名残のゆるり茶会 ≫ - 季節の名残を惜しんで一服 -
金木犀が香る10月は、半年間ともに過ごしてきた「風炉(ふろ)」最後の月。
また残り少なくなった前年の古茶を惜しむ時期でもあることから、
お茶の世界では「 名残の月」と称されています。
10月のゆるり茶会では「 秋の実り 」をたっぷりと盛り込んだ、
料亭「吉兆」のお弁当を味わいました。
お茶菓子は、「 織部饅頭 」。
11月の「 炉開き 」を控え、季節の移ろいと名残のお茶を
じっくり味わいました。
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。
11月は・・・
- 京町家で催す四季ゆるり茶会 ≪ 霜月 ≫ -
≪ 紅葉ゆるり茶会 ≫ - 鮮やかな紅葉が舞う季節に一服 -
くわしくは・・・http://www.rakutabi.com/yururi_chakai.html#s20161126
2016年11月07日
11月20日 京都さんぽのお知らせ
11月20日(日) ≪ 滋賀たび ≫
秋の滋賀・瀬田川リバークルーズ
石山寺の秘仏本尊・特別御開帳へ
集合場所 : 13時 JR・石山駅 改札前
ご案内 : 講師・田中 昭美
★30名様限定
★申し込み期限 : 11月14日(月)
くわしくは こちら へ
秋の滋賀・瀬田川リバークルーズ
石山寺の秘仏本尊・特別御開帳へ
集合場所 : 13時 JR・石山駅 改札前
ご案内 : 講師・田中 昭美
★30名様限定
★申し込み期限 : 11月14日(月)
くわしくは こちら へ
2016年11月06日
11月13日 京都さんぽのお知らせ
11月13日(日)
紅葉が彩る山間の里・大原さんぽ
建礼門院の足跡を巡って寂光院へ
集合場所 : 13時 京都バス・大原バス停
※京都バス・国際会館駅前発12時26分発
→大原バス停13時前に到着予定
ご案内 : 講師・田中 昭美
くわしくは こちら へ
紅葉が彩る山間の里・大原さんぽ
建礼門院の足跡を巡って寂光院へ
集合場所 : 13時 京都バス・大原バス停
※京都バス・国際会館駅前発12時26分発
→大原バス停13時前に到着予定
ご案内 : 講師・田中 昭美
くわしくは こちら へ
2016年11月05日
京都さんぽは“丸竹夷”わらべ唄で京さんぽ♪第五回 八条通から九条通、羅城門跡でゴール!レポート
今日の京都さんぽは“丸竹夷”わらべ唄で京さんぽ♪第五回 八条通から九条通、羅城門跡でゴール!です。
講師・森の散策のもとスタッフの谷口はこの丸竹夷わらべ唄京さんぽシリーズ最終回に添乗しました。その添乗リポートをご報告いたします。
京都駅中央改札口から出発して八条通りを西へ歩き、京都さんぽの一行は綜芸種智院跡に向かいました。平安時代は身分の高い者しか学問が学べなかったのを嘆いて空海が庶民にも学問ができる学校を、と建てたのが綜芸種智院です。空海が亡くなったあとは残念ながら継ぐ人がなく衰退しました。後は伏見の種智院大学がこの伝統を受け継いでいます。
綜芸種智院跡から南へ歩くと伏見稲荷大社の御旅所があります。4月20日近くの日曜日から5月上旬までに「稲荷祭」が執り行われ、この期間には御旅所に神輿が移動して滞在します。東寺近くに伏見稲荷大社の御旅所があるのは、東寺を造るときに稲荷山の木材を調達したこと、また東寺の南東(辰巳)の方角にあることから伏見稲荷大社に守護を頼んだことなどからここに御旅所が造られたそうです。こちらで恒例の“丸竹夷”わらべ唄をみんなで歌いました。
伏見稲荷大社御旅所を後にして一行は東寺へ。東寺へ入る前に門前にある名物東寺餅さんへ寄りました。みなさん楽しそうでした。
桓武天皇が794年に平安京を作り、羅城門を中心に東寺と西寺が建立されましたが、寺として機能したのは30年後の嵯峨天皇の時代だったそうです。弘法大師空海が唐で学んだ密教を広め東寺を発展させました。東寺のすごいところは、建立された平安時代から一歩も動かず、また寺の規模もほぼ同じという点です。真言宗総本山教王護国寺、字のごとく仏教で国を守る役割を担っていました。
五重塔は高さ55メートルで木造建築日本一を誇ります。創建から五代目の五重塔ですがこれまで地震で倒れたことはなく、雷に打たれて過去3回倒壊しています。地震に強くとも火に弱かったのですね。
1644年徳川家光に再建された五重塔屋根の四角の下には天邪鬼があります。天邪鬼ゆえに「地震が来ても私は揺れないぞ」と堪えている天邪鬼だそうです。遊び心がうかがえます。現に五重塔の構造は塔の上下が互い違いに揺れて、揺れを吸収する仕組みになっているそうです。
九条通りに面している南大門。この門が正面で、かつてはこの門を通って金堂のご本尊・薬師如来を拝みに来られたそうです。
金堂のご本尊は薬師如来。真言宗の本尊は大日如来であることが多いのですが、東寺は国を守る教王護国寺であるため人の病気も治し、かつ国の抱える病をも治すということで薬師如来がご本尊となりました。こちらの薬師如来は薬壺を持っていないのが特徴です。
金堂の中には大日如来を中心に明王部五体、如来部五体、菩薩部五体、そして、その周り四隅を広目天や帝釈天、増長天、多聞天、梵天、持国天が守っています。経典や字を読めない人にも仏教の教えがわかるように立体的に曼荼羅の世界を表現したのだそうです。
東寺を後にして御影堂から東寺通を西へ歩くと「御土居」というバス停があります。御土居は豊臣秀吉が造った京都を囲む土塁(堤防状の壁)です。今は陰も形もありませんが、地名で残っています。
御土居のバス停から少し歩くと南北に走る千本通があります。この通りはかつて平安京のメインストリートであった朱雀大路で幅81メートルもありました。今は千本通と名を変えて道幅も6メートルと狭くなり時代の推移を物語っています。
東寺の七本松に鎌達稲荷神社があります。“けんたつ”と読むことから剣術のご利益でも信仰されたそう。日露戦争のときには弾丸に当たらないように祈願されたとも言われます。
平安京が造られた当初、東寺とほぼ同じ規模を持ったという西寺に向かって小高い丘を歩きました。今はない西寺跡に向かう一行の列が夕日と相まってなんとも和む風景でした。
東寺と同じ時期に平安京を守る寺としての役割を担った西寺は、僧・守敏が住持しましたが、度重なる火災や、都の西側は湿地地帯という悪条件から病気が流行り徐々に衰退。後に焼けて亡くなり再建されないまま西寺は石碑を残すのみとなりました。
京都さんぽ“丸竹夷”わらべ唄で京さんぽ♪の最後の通である九条通を歩き、空海と守敏の物語がある矢取地蔵へ。東寺の空海、西寺の守敏はライバル同士でした。ある日、都に日照りが続き天皇は二人に雨乞いの祈祷を命じました。先に守敏が雨乞いをしたところ雨は降らず、空海が雨乞いをしたときに雨が降りました。空海は天皇から信頼されたため悔しい守敏は恨みから羅城門の陰に隠れて空海を待ち伏せして矢で襲ったところ地蔵が身代わりになり空海の命が助かったとされたことから、悪いものの身代わりになる地蔵様として羅城門近くで安置されました。
羅城門跡とかかれた表示の奥にある公園へ入ります。
“くじょうおおじでとどめさす”の九条千本に位置する羅城門は今は公園になっています。羅城門も西寺がなくなった経緯と同じ運命をたどってしまいました。歴史の物語に出てくる羅城門は残っていてほしかったですね。
今回の京都さんぽは、東寺が今も変わらず現代に残る姿と、石碑のみとなった西寺を対比して空海の信仰のあつさや功績を実感する京都散歩でした。今回のシリーズは一旦終了ですが、また講師の森が京都の道をたずね歩く散策の企画を練っております。皆さま楽しみにお待ちください!!ありがとうございました~。
らくたび 谷口
講師・森の散策のもとスタッフの谷口はこの丸竹夷わらべ唄京さんぽシリーズ最終回に添乗しました。その添乗リポートをご報告いたします。
空海ゆかりの綜芸種智院跡
京都駅中央改札口から出発して八条通りを西へ歩き、京都さんぽの一行は綜芸種智院跡に向かいました。平安時代は身分の高い者しか学問が学べなかったのを嘆いて空海が庶民にも学問ができる学校を、と建てたのが綜芸種智院です。空海が亡くなったあとは残念ながら継ぐ人がなく衰退しました。後は伏見の種智院大学がこの伝統を受け継いでいます。
伏見稲荷大社御旅所
綜芸種智院跡から南へ歩くと伏見稲荷大社の御旅所があります。4月20日近くの日曜日から5月上旬までに「稲荷祭」が執り行われ、この期間には御旅所に神輿が移動して滞在します。東寺近くに伏見稲荷大社の御旅所があるのは、東寺を造るときに稲荷山の木材を調達したこと、また東寺の南東(辰巳)の方角にあることから伏見稲荷大社に守護を頼んだことなどからここに御旅所が造られたそうです。こちらで恒例の“丸竹夷”わらべ唄をみんなで歌いました。
東寺餅
伏見稲荷大社御旅所を後にして一行は東寺へ。東寺へ入る前に門前にある名物東寺餅さんへ寄りました。みなさん楽しそうでした。
いざ東寺へ
桓武天皇が794年に平安京を作り、羅城門を中心に東寺と西寺が建立されましたが、寺として機能したのは30年後の嵯峨天皇の時代だったそうです。弘法大師空海が唐で学んだ密教を広め東寺を発展させました。東寺のすごいところは、建立された平安時代から一歩も動かず、また寺の規模もほぼ同じという点です。真言宗総本山教王護国寺、字のごとく仏教で国を守る役割を担っていました。
東寺・五重塔前で
五重塔は高さ55メートルで木造建築日本一を誇ります。創建から五代目の五重塔ですがこれまで地震で倒れたことはなく、雷に打たれて過去3回倒壊しています。地震に強くとも火に弱かったのですね。
屋根の下で頑張る天邪鬼
1644年徳川家光に再建された五重塔屋根の四角の下には天邪鬼があります。天邪鬼ゆえに「地震が来ても私は揺れないぞ」と堪えている天邪鬼だそうです。遊び心がうかがえます。現に五重塔の構造は塔の上下が互い違いに揺れて、揺れを吸収する仕組みになっているそうです。
南大門
九条通りに面している南大門。この門が正面で、かつてはこの門を通って金堂のご本尊・薬師如来を拝みに来られたそうです。
金堂 本尊薬師如来
金堂のご本尊は薬師如来。真言宗の本尊は大日如来であることが多いのですが、東寺は国を守る教王護国寺であるため人の病気も治し、かつ国の抱える病をも治すということで薬師如来がご本尊となりました。こちらの薬師如来は薬壺を持っていないのが特徴です。
金堂 立体曼荼羅
金堂の中には大日如来を中心に明王部五体、如来部五体、菩薩部五体、そして、その周り四隅を広目天や帝釈天、増長天、多聞天、梵天、持国天が守っています。経典や字を読めない人にも仏教の教えがわかるように立体的に曼荼羅の世界を表現したのだそうです。
御土居
東寺を後にして御影堂から東寺通を西へ歩くと「御土居」というバス停があります。御土居は豊臣秀吉が造った京都を囲む土塁(堤防状の壁)です。今は陰も形もありませんが、地名で残っています。
千本通(平安京のメインストリート朱雀大路)
御土居のバス停から少し歩くと南北に走る千本通があります。この通りはかつて平安京のメインストリートであった朱雀大路で幅81メートルもありました。今は千本通と名を変えて道幅も6メートルと狭くなり時代の推移を物語っています。
鎌達稲荷神社(けんたついなり)
東寺の七本松に鎌達稲荷神社があります。“けんたつ”と読むことから剣術のご利益でも信仰されたそう。日露戦争のときには弾丸に当たらないように祈願されたとも言われます。
西寺跡へ向かう
平安京が造られた当初、東寺とほぼ同じ規模を持ったという西寺に向かって小高い丘を歩きました。今はない西寺跡に向かう一行の列が夕日と相まってなんとも和む風景でした。
西寺跡の石碑前で
東寺と同じ時期に平安京を守る寺としての役割を担った西寺は、僧・守敏が住持しましたが、度重なる火災や、都の西側は湿地地帯という悪条件から病気が流行り徐々に衰退。後に焼けて亡くなり再建されないまま西寺は石碑を残すのみとなりました。
矢取地蔵
京都さんぽ“丸竹夷”わらべ唄で京さんぽ♪の最後の通である九条通を歩き、空海と守敏の物語がある矢取地蔵へ。東寺の空海、西寺の守敏はライバル同士でした。ある日、都に日照りが続き天皇は二人に雨乞いの祈祷を命じました。先に守敏が雨乞いをしたところ雨は降らず、空海が雨乞いをしたときに雨が降りました。空海は天皇から信頼されたため悔しい守敏は恨みから羅城門の陰に隠れて空海を待ち伏せして矢で襲ったところ地蔵が身代わりになり空海の命が助かったとされたことから、悪いものの身代わりになる地蔵様として羅城門近くで安置されました。
ゴールの羅城門前
羅城門跡とかかれた表示の奥にある公園へ入ります。
羅城門跡の石碑
“くじょうおおじでとどめさす”の九条千本に位置する羅城門は今は公園になっています。羅城門も西寺がなくなった経緯と同じ運命をたどってしまいました。歴史の物語に出てくる羅城門は残っていてほしかったですね。
今回の京都さんぽは、東寺が今も変わらず現代に残る姿と、石碑のみとなった西寺を対比して空海の信仰のあつさや功績を実感する京都散歩でした。今回のシリーズは一旦終了ですが、また講師の森が京都の道をたずね歩く散策の企画を練っております。皆さま楽しみにお待ちください!!ありがとうございました~。
らくたび 谷口
Posted by らくたびスタッフ
at 11:23
2016年11月02日
京阪沿線紅葉スポットのお話を聞きにいらっしゃいませんか?
こんにちは。
空はどこまでも青く高く…そして少しずつ秋が深まってまいりましたね。
おかわりないですか。
さて、今週5日(土)に以下の通り紅葉についてのお話をさせていただくことになりました。
今年はどこの紅葉を楽しもうか?紅葉狩りのヒントをお話ししますね~
■特別講座 ■ 11月5日(土) 11:00~11:40
『待ちに待った秋の到来!京都の紅葉の楽しみ方、お教えします!』
ワクワクするような紅葉に出合える京都。なかでも京阪沿線には紅葉狩りにぴったりのスポットがたくさん。その中から京都の達人がイチオシの紅葉をご紹介します。
有名なあのお寺はどこから眺めたらいい?電車からの眺めを楽しむなら…などなど、ガイドブックには載らないようなお話をお聞きくださいね。この秋はとっておきの紅葉さんぽを楽しみましょう!
参加料金:無料(自由聴講 / イス席20名・立ち見は自由)
場所:京阪・祇園四条駅 観光案内所休憩スペース
講師:田中昭美(京都学講師/らくたび)
らくたび・田中昭美
空はどこまでも青く高く…そして少しずつ秋が深まってまいりましたね。
おかわりないですか。
さて、今週5日(土)に以下の通り紅葉についてのお話をさせていただくことになりました。
今年はどこの紅葉を楽しもうか?紅葉狩りのヒントをお話ししますね~
■特別講座 ■ 11月5日(土) 11:00~11:40
『待ちに待った秋の到来!京都の紅葉の楽しみ方、お教えします!』
ワクワクするような紅葉に出合える京都。なかでも京阪沿線には紅葉狩りにぴったりのスポットがたくさん。その中から京都の達人がイチオシの紅葉をご紹介します。
有名なあのお寺はどこから眺めたらいい?電車からの眺めを楽しむなら…などなど、ガイドブックには載らないようなお話をお聞きくださいね。この秋はとっておきの紅葉さんぽを楽しみましょう!
参加料金:無料(自由聴講 / イス席20名・立ち見は自由)
場所:京阪・祇園四条駅 観光案内所休憩スペース
講師:田中昭美(京都学講師/らくたび)
らくたび・田中昭美
Posted by らくたびスタッフ
at 18:06