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Posted by 京つう運営事務局  at 

2010年03月17日

長谷川等伯 特別展へ行きましょう! ④

桃山絵画の巨匠・長谷川等伯の没後400年にあたるこの春、
京都国立博物館で至上最大規模の特別展が開催されます。

そんな特別展にむけてお届けしている好評シリーズ(?!)
  「長谷川等伯 特別展へ行きましょう!」
第4弾は・・・ 長谷川等伯と千利休 編 です。

能登国七尾出身の等伯(当時は信春)は熱心な日蓮宗徒でした。
上洛後は日蓮宗 本法寺の住職・日通上人のもとに身を寄せ、仏画や
肖像画を描く仕事をしていました。そしてこの日通上人が大阪・堺出身
であったことから、当時の新興都市であり、独特の文化が華やいでいた
堺で活躍する茶の湯の文化人とも交流を重ねていきます。
そこで出会ったのが天下一の茶頭 千利休


精神的な美を追求し、侘び茶を大成させた利休との出会いは、等伯の美意識に大きな
影響を与えたに違いありません。

そして・・・上洛から約18年後、利休が寄進をした大徳寺の三門に天井画を描く
いう仕事を請け負ったことから、都でも長谷川等伯の名が広まり、ついに天下人・秀吉から障壁画の依頼を受けることになったのです。

しかし・・・同じ頃、利休は豊臣秀吉の怒りにふれ、切腹を命ぜられます。
「天下人の意に背くこと」その恐ろしさを我が身に重ね合わせ、等伯は楓図(国宝)を描き上げたのです。


無名の絵師・長谷川等伯を御用絵師に押上げた功労者、千利休。
命がけで美を追求した二人の思いを感じながら特別展を鑑賞したいと思います。

★長谷川等伯 特別展の詳細は → こちら
★らくたび若村先生による特別講座
  ≪ 稀代の芸術家・長谷川等伯 ≫ → こちら までどうぞ。

                                       らくたびレポーター 森  

Posted by らくたびスタッフ    at 21:21