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Posted by 京つう運営事務局  at 

2008年05月08日

会いに行ってきました 明恵上人慈愛の仔犬に

どうしても明恵上人慈愛の木彫の仔犬に会いたかったのです。
国宝の石水院は鎌倉時代に明恵上人が後鳥羽上皇より学問所として賜った建物で、上人が入寺していた時代の唯一の遺構です。





南面の長押の上には日出先照高山之寺と書かれた後鳥羽上皇勅額が掲げられています。





お目当ての仔犬は室内のガラスのケースに入れられていました。



この仔犬は運慶作と伝えられる高さ25.5cmの木彫りの置物ですが、水晶のような玉がはめ込まれたつぶらな瞳で小首をかしげ、幼い両足を立てて座っている姿はいつまで見ていても飽きません。自然に顔がほころんできます。

仏法への求道の為に右耳を自ら切り落としたという強い意志を持った明恵上人ですが、反面、月や自然を愛し純情で心優しくいつも机辺にこの仔犬を置きこよなくいとおしんだと伝えられています。

こじんまりとした石水院ですが、室内には白衣の観音様や模写ではありますが鳥獣人物戯画や明恵上人が亡き母への深い思慕を託したという仏眼仏母図等見所がいっぱいです。

今は屋根の杮葺きの改修工事中の足場やネットがあってちょっと?ですが南の縁からの眺めは楓の新緑があふれ心が洗われます。

やっと会えた仔犬ちゃん。あんまり可愛いのでレプリカを連れて帰りました。




  らくたびレポーター 安達  

Posted by らくたびスタッフ    at 10:17らくたびレポーター